【本】峠(上)司馬遼太郎
『峠(上)』
著者:司馬遼太郎
歴史好きな彼氏におすすめされて、読み始めました。
歴史は中学で止まっている私、大丈夫かな・・と思っていましたが、ぜんぜん読める!さくさく読める!
よくわからない単語などをぐぐってぐぐって、なかなかスローペースですが、すごく面白くて、本当に興味深いです。
まんまと歴女へと調教されている感じがします笑
『峠』
私の興味深かった点としては、、
■河井継之助の人物の面白さ
はじめは、「なにこいつ。自我強すぎ。わがまま。」って印象でしたが、読み進めるうちに、継之助の虜になりました。よく言うと、「自分の意見を貫き通す人」。悪く言うと、「生意気」。けどなぜか周りを引き付ける力がある。実際、統治能力もある。大きな事を言うだけある。嫌われがちだけど、本当には嫌いになれない。たぶんみんな、継之助の力に嫉妬して嫌いって思っちゃいがちなのかなと思いました。分かります笑 継之助みたいな人に憧れるけど、なれない自信があるから。面白いなあ。
■陽明学について
継之助は陽明学を傾倒していたようです。
彼氏曰く、「陽明学っていう学問がね、それを好きな人が強烈な人生を歩んで、壮絶な最期を迎えがちだから傾向が面白い。思想が苛烈でね。吉田松陰、高杉晋作、継之助、大塩平八郎、西郷隆盛、三島由紀夫・・ってみんな最期が凄いから、何を信じるかは人生を左右するな・・。」と。
いや、面白すぎでしょう。興味深すぎでしょう! と私はまんまと思ってしまいました。単純なのです。
■歴史上、実際に存在した人物・出来事が描かれている
歴史が中学止まりの私にとって、幕末の出来事や状況、歴史上の人物、藩の在り方、領土の大きさ(●万石とかね)など、知らなかった事が豊富で、大変勉強になります。幸い、読んでて知らない事、気になる事はすぐぐぐる習性がある私は、『峠』を読む事で知識がものすごく増えます。
そういった部分を想定して、彼は『峠』をおすすめしてくれたのでしょうか。恐れ入ります。
『峠』は(上)(中)(下)と、長編小説なので、読むのは時間がかかると思いますが、本当におすすめします。現時点で、私はまだ(中)の前半ですがw
以上、ドはまりしている本でした。